鳥栖市で産業医研修会に参加しました|高ストレス者面接と法改正を学ぶ

2026年7月29日、鳥栖市で開催された産業医研修会に参加しました。

今回の研修では、職場の熱中症対策、メンタルヘルス対策、高年齢労働者の労働災害防止に関する法改正と、ストレスチェック後の高ストレス者面接について学びました。

産業保健を取り巻く法改正

職場の熱中症対策については、2025年6月から、一定の暑熱環境で作業を行う事業場に対し、体調不良者を早期に把握するための報告体制や、緊急時の対応手順を整備することが義務化されています。

また、これまで努力義務であった50人未満の事業場におけるストレスチェックも、2028年4月から義務化される予定です。

今後は規模の小さな事業場でも、ストレスチェックを実施するだけでなく、結果をどのように職場環境の改善につなげていくかが重要になると感じました。

高年齢労働者についても、身体機能の変化に配慮した作業環境の整備や安全衛生教育が、これまで以上に求められるようになります。

高ストレス者面接で大切なこと

今回、私が特に勉強になったのは、高ストレス者面接の進め方と、面接後に作成する報告書の書き方です。

面接では、必要な情報を短時間で確認しようとして、質問を続けてしまいがちです。しかし、その前に本人が安心して話せる雰囲気をつくることが大切だと、改めて感じました。

面接の目的や守秘義務、会社へ伝える情報の範囲を最初に丁寧に説明し、「ここでは安心して話してよい」と感じてもらうことが、信頼関係を築く第一歩になります。

安心できる場ができて初めて、睡眠の状態、仕事の負担、職場の人間関係などについて、本人の率直な話を聴くことができます。

報告書に何を記載するか

面接後の報告書についても、具体的な記載方法を学びました。

面接で聞いた内容をすべて会社に報告するのではなく、健康を守るための就業上の措置に必要な情報だけを整理して記載します。

例えば、長時間労働によって睡眠不足が生じている場合には、単に「配慮が必要」と書くのではなく、時間外労働の制限や業務量の調整など、会社が対応しやすい形で具体的に意見を示すことが重要です。

一方で、就業上の措置とは関係のない私生活の詳細や、根拠のない診断名などは記載しないよう注意する必要があります。

ロールプレイを通して学んだこと

研修では、産業医役、相談者役、観察者役に分かれて、面接のロールプレイも行いました。

実際に面接を行い、ほかの医師から意見をもらうことで、自分の質問の仕方や声かけを振り返ることができました。

特に、相手の話を急いでまとめるのではなく、話した内容を一度受け止めて言葉を返すことや、面接の冒頭で安心感を持ってもらうことの重要性を実感しました。

ほかの医師との意見交換も活発で、今後の面接に生かせる具体的な助言を得ることができました。

今回の研修で学んだ内容を、今後の高ストレス者面接や企業への助言、職場環境改善の支援に生かしていきたいと思います。

くるめ産業医事務所では、久留米市を中心に、鳥栖市を含む佐賀県、福岡県、熊本県、大分県など北部九州の事業場に対応しています。ストレスチェック後の面接指導やメンタルヘルス対策についてもご相談いただけます。

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